釈尊 生誕の由来 無憂樹

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マーヤ堂・遺構の上に建てられた覆い屋と
アショーカ王の法勅文が刻まれた大理石の石柱


マハーボディ寺院境内
の無憂樹


マハーボディ寺院境内
の無憂樹


無憂樹の葉


王妃マーヤ夫人(摩耶夫人)は、ある日6本牙の白象が体内に入る夢を見て、王子を懐妊されました。
その夢の内を、シュッドーダナ王(浄飯王)に話したところ、王は占星術師(仙人)を呼び、生まれてくるわが子の運命を占わせました。
仙人は、その王子が俗世に生きれば世界の支配者となり、そうでなければ、世界に救いの道を示す賢者になられましょうと告げました。

やがて、夫人は生み月に入り、出産までに一度ルンビニの美しい庭園を眺めたいと思い、実家に帰る事を王にお願いして許されました。
夫人は出産の為に実家に向かわれました。

その途中、印度との国境に近いルンビニ園の花園で休息を取られました。
沐浴も済ませて、20歩ほど歩み、さわやかな陽光の中に赤い花の咲き乱れた無優樹に右手が触れたとき、夫人はシッダルタ(悉達多)王子を出産されました。
その日は紀元前623年4月8日[注1]の出来事でした。

シッダルタは、誕生後すぐに自らの力で7歩あゆみ、「天上天下、唯我独尊」と唱えられたと伝えられています。

[注1] 釈尊の生年には諸説あります。生誕地ルンビニでは、紀元前623年5~6月頃の月の満月の日とされています。




ルンビニ園菩提樹と
マーヤ夫人沐浴の池



マーヤ堂内部の遺構



釈尊生誕の地点を示す
マーカーストーンを見学



釈尊生誕の場所を示すマーカーストーン
マーヤ堂の内部にある。


釈尊生誕の絵画を描く僧

これまでは、釈尊出生の樹に関して、無憂樹の他に4種の異なる樹木が、様々な文献で語られていました。
これを受け、ネパール、ルンビニ開発トラスト チーフ考古学者バサンタ・ヒダリ氏により、遺跡発掘の彫刻石碑・仏教経典・樹の特性(樹形・開花時期)等の検討を重ねた結果、無憂樹であるものと結論付けられされました。


植物としての「無憂樹」について


和名   ムユウジュ(無憂樹)
分類   マメ目 Fabales
マメ科 Fabaceae
ジャケツイバラ亜科 Caesalpinioideae
サラカ属 Saraca
学名   Saraca Asoca
英名   Asoka tree
Sorrowless tree
別名   無憂華
無憂花
阿輸迦の木(アソカノキ、アショーカノキ)
阿輸迦樹(アショーカジュ)





無憂樹の実
ソラマメより少し大きい
(20~25mm)



無憂樹の新芽



無憂樹の美しい若葉


栽培中の無憂樹
新芽は赤紫色で垂れ下がっている


栽培中の無憂樹


栽培中に開花した無優樹の花。


京都府立植物園で開花した無憂樹の花


京都府立植物園の無憂樹の花。
花の色は黄色または赤である。


栽培中の無憂樹



2013年10月26日撮影
同年11月現在では、鉢底より1.7mの高さになっている。


栽培方法

暑い地域であるインドの植物ですので、日本の冬を屋外で越す事については十分な注意が必要になります。
気温0度までは大丈夫ですが、霜には弱いので注意が必要です。

冬場は室内もしくはビニールハウスにて栽培して下さい。





株式会社イクタ  087-889-0330  担当: 生田 要助


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